エクオール|更年期に飲まれているサプリを一覧にしました。

更年期症状の緩和に注目を集めている成分がエクオールです。エクオールとは大豆から生成される成分の名前です。

エクオールという言葉は、最近でこそ聞いたことのある人が増えたかと思いますが、一般の方が耳にする最初の機会となったのが、2015年2月22日に放送されたNHKスペシャルでしょう。
グーグルトレンドで見てみると良くわかりますが、そののちにドカンとトレンドが上昇しているのが、2015年5月2日に放送された世界一受けたい授業でしょう。

そして、2017年6月6日に放送されたたけしの家庭の医学でかなり一般の方にエクオールとは何なのか?ということが浸透するきっかけとなったと言えます。

エクオールは先述の通り、成分名であり病院で処方されるような薬ではありません。薬ではありませんから、エクオールはサプリメントとして摂取することになります。病院で薬として処方されないということは、エクオールは健康保険の適応外ということです。

婦人科や更年期専門外来の中にはエクオールのサプリを保険外診療として販売しているところもあります。少し話が反れてしまいましたね。ではエクオールはなぜ更年期障害に効果的なのでしょうか?

少し複雑な話なのですが、大豆イソフラボンが更年期に効果があるというのは研究でも証明されておりこちらは周知の事実ですよね。ですから、更年期には大豆を食事にたくさん取り入れた方が良いよと昔から言われているわけです。しかし、ここでひとつ知っておきたいことがあります。

大豆イソフラボンは確かに更年期障害に効果がありますが、それは体内で大豆イソフラボンがエクオールに変化するからです。つまり、大豆イソフラボンを摂取することが間接的に体内のエクオール量を増やすことに繋がります。ですから、更年期障害の諸症状の緩和に最終的に必要なのはエクオールであるということです

エクオールを体内で作れない人がいる?

では、大豆イソフラボンを食事なりサプリなりで補えば良いんじゃないの?なぜエクオールのサプリがあるの?と疑問に思った方も多いかもしれません。実はここに大豆イソフラボンの落とし穴があります。

私達が摂取した大豆イソフラボンは、身体の中の腸内細菌によって分解されエクオールへと変化します。しかし大豆イソフラボンをエクオールへと変える腸内細菌は、全ての日本人に備わっているわけではないということが分かってきました。エクオール産生菌を有している日本人の割合は実に2人に1人。大豆イソフラボンを摂ることによって、50%の人は体内のエクオール量を増やせますが、半分の人には効果がないということです。これが欧米人になると3人に2人がエクオール産生菌を有していません。現在までにエクオール産生菌はラクトコッカス20-92をはじめとする15種類程度が見つかっていますが、その全てが把握できているわけではありません。

エクオールを体内で作れるかどうかは、ソイチェックと呼ばれる尿検査で簡単に調べることが出来ます。検査の結果、エクオールを体内で作れる人は、大豆食や大豆イソフラボンを摂る意味がありますが、作れない人はエクオールを直接摂る必要があります。

エクオールの産生菌が腸内に住み着いてくれるかは、子どもの時の食生活に関わっており、大人になってからエクオールを産生してくれる腸内細菌を増やそうと思っても難しいようです。正直はっきりわかっていない部分も多いのですが、エクオール産生能が備わっている人は、日本人の場合は緑茶を良く飲んでいる人に多いようです。逆に産生能が低い人は、乳製品を多く摂っている、タバコを吸っているという報告があります。欧米の方だと魚油や野菜中心の食事をしている方という傾向があるようです。

ですから、どれだけ大豆を食べても一向に変化がない・・・という方は一度エクオールのサプリを飲んでみるのも手です。

エクオールにはどんな効果があるの?

更年期障害に対するエクオールの効果に関する研究で有名な論文が日本更年期医学会誌に掲載されています。
論文は体内におけるエクオール量に関する研究なのですが、女性108人を被験者として2日間の食事調査ののち、24時間の蓄尿検査によって、尿中のエクオール量を測定するというものでした。
正確には、大豆イソフラボンの種類のうち「ダイゼイン」と「ゲニステイン」そして「エクオール」の量を測定しました。
そして、これらの被験者の更年期症状を重症度で分けた時に、症状の軽い方は尿中のエクオールの量が多く、症状が多い方は尿中のエクオールの量が少なかったという結果が出ました。

両者には、ダイゼイン、ゲニステインの量に関しては優位差はなかったようです。
これはつまり、十分な量の大豆イソフラボンを摂取していても、エクオール量に差が出ているという裏付けでもあります。少なくとも、更年期症状の軽い方は体内のエクオール量が多かったということは言えます。エクオールは更年期障害だけでなく、その他にも様々な効果があることがわかっています。
・更年期障害の諸症状緩和・PMS(月経前症候群)の緩和・骨粗しょう症の予防・悪玉コレステロール値の低下・高血圧予防・皮膚のシワ、くすみ・シミの改善・抗酸化作用・中性脂肪の減少・抗エストロゲン作用・抗アンドロゲン作用
エクオールの効果については、NPO法人女性の健康とメノポーズ教会のHP内にあった「エクオールと女性の健康」が大変分かりやすかったので参考となります。

参考までにエクオールの研究についても紹介します。
エクオールの摂取量と骨密度の変化も相関関係があり、イソフラボンを摂取しなかった群は骨密度が低下したのに対して、摂取した群は骨密度が低下せず、さらにエクオールを作れる人の方が成績が良かったという報告があります。PubMed:The clinical importance of the metabolite equol-a clue to the effectiveness of soy and its isoflavones.

上のボックスに示したように、エクオールには目じりのシワを抑える効果があることもわかっています。シワの面積と深さについての研究は、プラセボ群との有意差が報告されています。
PubMed:The effects of natural S-equol supplementation on skin aging in postmenopausal women: a pilot randomized placebo-controlled trial.

漢方薬とエクオールは何が違うの?

更年期障害は、多くの場合女性ホルモンのバランスの乱れで起こっています。更年期障害を改善すること自体がゴールとも言えます。ここで悩ましいのが、解消するためには漢方薬を飲むのかエクオールのサプリを飲むのかということです。

どちらも更年期に効くのは分かっているとはいえ、いざどちらかを選ぼうとするとき迷ってしまいます。しかし、選び方のヒントみたいなものはいくつか挙げられます。私の母の場合は、とにかく漢方薬の漢方臭さが苦手で病院で処方されたものや市販の漢方薬も全く飲めませんでした。

飲み続けられないと意味がありませんから、好みで選ぶのも全然良いと思います。
また、病院で処方される漢方薬はあくまで薬ですので、保険の適応があります。もちろん保険適応があると言っても薬なのでそこそこお金が掛かることは否めません。もちろんきちんと通院もしないといけません。

一方のエクオールのサプリはあくまで食品ですから、気軽に試せるというのはメリットです。漢方薬のようなクセもありませんし通院する必要もありません。ですので、病院に通う時間がない方やエクオールに興味を少しでも持った方は飲んでみるのもありだと思います。

漢方薬は薬ですから、漢方薬を飲むときは必ずお医者さんの診察を受けて症状にあった漢方を処方してもらってください。生兵法はケガのもとです。漢方は正反対の作用をするものがありますから、素人が判断するのはとても難しいことです。

その点では、エクオールのサプリは食品ですから副作用の心配も極端に少ないと言えて安心です。
漢方とエクオールのどちらが効くの?というのは難しいところです。やはり個人差もありますし、出来れば両方試してみるのがベストとも言えます。