更年期障害のイライラの原因と解消法について

更年期障害のイライラの原因と解消法について

更年期障害になると頭痛やほてりなど肉体的症状も多く出てきますが、精神的症状が出る場合もあります。どちらか一方だけの発症、両方の発症、耐えられる程度か日常生活に支障が出てくるほどか、更年期障害の程度は人によって様々です。
肉体的症状もさることながら、精神的症状は人に分かりづらいという辛さがあります。今までポジティブだった人でも、イライラして怒りっぽくなったりするのも更年期障害の特徴です。悪化すれば鬱病など深刻な精神疾患にもなりかねないので注意が必要です。

=目次=

更年期のイライラ解消がサプリでできる?
症状が軽い場合は、アロマセラピーや趣味も
産婦人科や更年期専門外来でホルモン治療を受ける
イライラが収まらないのは女性ホルモンが乱れている証拠

更年期のイライラの解消法は大きく分けて3つ

このイライラは更年期障害かな?と感じたら、以下の対処法を検討してみてはいかがでしょうか?

更年期のイライラ解消がサプリメントでできる?

更年期障害には病院で漢方薬が用いられることもありますので、植物性の成分を主原料としたサプリメントも販売されています。専門医で更年期障害治療をしながらサプリメントを併用している方もいらっしゃり、頼もしい存在です。ここでは、更年期障害解消に有名なサプリメントをいくつか紹介します。

漢方系

更年期のイライラに特に良いとされているのが、田七人参や高麗人参といった生薬が原料のサプリメントです。
注目すべきはサポニンという成分です。田七人参はサポニンが最も豊富で、サポニンには女性ホルモンの分泌を促してくれる作用、副交感神経優位にしてくれる自律神経調節作用があるからです。
一種の興奮状態と言えるイライラは自律神経の乱れであり、交感神経の作用が強い状態とも言えますので、サポニンは自律神経を整えるのに適していると言えます。
最も有名なのは白井田七で、田七人参100%の漢方系サプリメントです。

大豆イソフラボン

更年期障害のサプリメントの定番と言えるのが「植物性エストロゲン」を主成分としたサプリメントです。植物性エストロゲンというと難しいですが、要は大豆が主原料のサプリメントです。
大豆に含まれる大豆イソフラボンは、植物性エストロゲンという名前の通り、摂取すると体内で「女性ホルモンであるエストロゲンと同様の作用をする」ものです。

醤油で有名なキッコーマンが基本のサプリというのを販売しており大豆のサプリメントでは最も有名です。更年期障害になってから「大豆を中心とした食生活」に変えることで更年期障害が改善したという話を耳にしますが、まさにこれは植物性エストロゲンによってホルモンバランスが整うためです。

ローヤルゼリー

ローヤルゼリーの特有成分であるデセン酸には女性ホルモンと同様の作用があります。
また主成分であるアセチルコリンは副交感神経の末端から放出される神経伝達物質そのもので、副交感神経優位にし、自律神経を整える働きがあります。
アサヒのローヤルゼリーが更年期障害の方によく飲まれています。

プラセンタ

馬や豚など哺乳類の胎盤から抽出するのがプラセンタです。プラセンタは更年期障害治療の医薬品としても使われている成分ですが、サプリメントで手軽に摂取することも可能です。サプリメントの場合は献血制限にも掛からない為、その点も安心です。

また最近注目を集めているのは「エクオール」です。エクオールはサプリメントの名前でなく成分名で、少し難しい話になりますが、「大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝された成分」ということになります。大豆イソフラボンはダイゼイン、グリシテイン、ゲニステインに分類されるのですが、近年このダイゼインのまま摂取するよりも、エクオールの状態で摂取する方が、更年期障害の緩和に効果的であることが分かってきました。これは更年期障害の研究でも明らかになっています。(詳しく知りたい方は、エクオール研究をご覧ください)

サプリメントの良いところは、副作用が少なく気軽に試せる、通院の必要がない為忙しい方にとっては便利といったところでしょうか。ただし、飲んでその日に効果があると言ったことはまずないと思いますので、まずは1ヶ月ほどじっくり飲んでみて様子を見ることが必要です。また、食事療法として気を遣うのがムリ、と言う方にも評判が良いですが、やはりきちんとした食生活をベースにサプリメントで補うという考え方がベストです。

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症状が軽い場合は、アロマセラピーや趣味も

更年期障害に限らず、イライラした気持ちを鎮めるにはアロマセラピーがとても効果的だと言われています。アロマセラピーの専門店・エステサロンもあるくらい女性からの支持が厚く、リラックスタイムを得られると評判です。アロマセラピーはセルフでも簡単に出来るので、イライラが続くなら試してみる価値ありです。

イライラ改善に効果があると言われているアロマは、「クラリセージ」「ゼラニウム「ローマンカモミール」などです。精神症状に対しては、ヨーロッパ発祥のセントジョーンズワートと言うハーブもイライラ解消に良いと言われています。セントジョーンズワートは、うつ病にも効果的で、うつ症状に悩んでいる方で、薬に頼りたくないと思っている方に良く飲まれています。また、集中出来たり、気分転換できる趣味を見つけるのもひとつです。生活リズムや場所が変わるだけでも、気分が変わることもあります。ただ更年期障害が悪化しているときの強いイライラをアロマだけで完全に消すことは無理ですので、軽い状態の時にオススメの方法となります。しかし、1人の時間を作るというのも更年期のイライラ解消には重要です。

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産婦人科や更年期専門外来でホルモン治療を受ける

更年期障害の治療を病院で受ける場合、主な受診科は「産婦人科」になります。最近は若年性更年期障害をはじめ、更年期の諸症状に悩んでいる方が増加傾向にある為、総合病院では「更年期専門外来」を置いている病院もあります。

まず診断についてですが、通常の健康診断では分からないことも、ホルモン値を測る検査で更年期障害かどうかの診断を受けることが出来ます。更年期障害と診断されたなら、通常はホルモン補充療法(HRT)が行われ、飲み薬や注射でエストロゲンを補充します。HRTでは、ホルモンバランスの調節だけでなく、骨密度の低下を防ぐ効果も報告されているため、骨粗しょう症の予防にもつながるようです。

その他には、自律神経を元に戻すため、「自律神経調整薬」が使用されたり、漢方薬が処方されたりします。
焦燥感や不安感が強かったり、抑鬱傾向が強い場合は、ジェイゾロフトをはじめとするSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、トレドミンなどのSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)といった「抗うつ薬」、ソラナックス、デパスをはじめとする抗不安薬が処方される場合もあります。

ただ、病院だからと言って全てが安心なわけではなく、薬を使う以上副作用に対する理解は必要です。例えばホルモン補充療法に関しては、エストロゲン単体投与に対して子宮内膜がんのリスクが高まる為、同時にプロゲステロンの投与を行う必要があります。不正出血や乳房のハリや子宮周辺に痛みを生じるという副作用の可能性もあります。また向精神薬についても、飲んだことがある方なら良くわかりますが、身体に合わないと副作用に悩まされたりします。

また、プラセンタも更年期障害の治療に効果があることから、プラセンタ注射をはじめとするプラセンタ製剤も治療に用いられることがあります。プラセンタ注射は美容目的でも使用されることが多く、この場合保険適用外となりますが、更年期障害治療の場合は保険が適用されるため、この治療を受ける方もいます。

ただ、プラセンタ注射をすると、献血をすることが出来なくなるというのはあまり知られていません。献血なんかしないよ、と思うかもしれませんが、これは「大切な人に血を分けられなくなる」ということですから、良く考える必要がありそうです。いずれにしても、専門医と相談しながら治療法を選択することとなります。

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理由なくイライラが収まらないのは女性ホルモンが乱れている証拠

更年期とは閉経前後の数年を指します。閉経は女性により時期の違いがありますので、40歳で更年期障害になる人もいれば50歳で更年期障害になる人もいます。最近では、若年性更年期障害と言う言葉も話題になっており、発症する年齢はさまざまです。(若年性更年期障害については、若年性更年期障害とは|いつから起こる?症状とチェック項目を参考)

更年期は閉経の影響で卵巣機能が低下することにより、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が激減して更年期障害が発症します。エストロゲンが減少すると自律神経が乱れてしまい、もちろんホルモンバランスも崩れます。そのせいで体調が悪くなったり、心のコントロールが出来なくなるのです。心のバランスと女性ホルモンのバランスは相関関係にあると言っても過言ではないくらい、更年期にはどうしても心身の変化が出てきてしまうものです。

意味もなくイライラして八つ当たりしてしまう、すぐ怒ってしまう、イライラして集中できない…それは、あなたのせいではなく、あくまで更年期障害の症状の一つです。
心の症状は周りの誤解を生みがちですが、更年期障害なら仕方がないと割り切って、一日も早く正しい解消法を知って、イライラの毎日を脱出する対処をすることが大切です。

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更年期?それともPMS?イライラの見分け方

誰だって機嫌が悪ければイライラするし、嫌な事があれば怒りっぽくなってしまうもの。しかしイライラがいつまでもおさまらない、寝ても覚めてもイライラする、そんな時は何かしらの原因があるはずです。

女性特有のイライラの原因にはPMS(月経前症候群)と呼ばれるものがあります。世間一般でも、女性は生理前に機嫌が悪くなると言われがち。冗談で言う人も多いセリフですが、事実、女性は生理に関連して情緒不安定になってしまうことがあります。女性は生理前2週間くらいから「黄体期」と呼ばれる体温の高い時期が始まるのですが、この時女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が盛んになります。そのせいでホルモンバランスが崩れ、体調不良やイライラが起こってしまいます。

女性ホルモンのせいで起こるイライラ、更年期障害とPMSは特徴がとてもよく似ています。
簡単な見分け方としては、生理がいつも通りにきていても理由のないイライラが続く場合、「PMS」になります。症状が生理周期に伴っているかどうかがチェックポイントになります。

逆に生理不順になっているならば、そのイライラは更年期障害の可能性があると言えます。もちろん、閉経後であれば、更年期障害の影響が強く疑われます。
また、症状が月経周期に伴っていなくてもPMSでない場合があります。PMDD(月経全不快気分障害)と呼ばれ、特に精神症状が重く、国内の女性の1.2%がこれに当たると言われています。

最後に、ビタミン不足はイライラのもと。更年期のサプリメントにはビタミンが配合されていますが、更年期障害に関係なく人の体の基本的なことです。
以上、更年期障害のイライラの原因と解消法について、私が母親の更年期障害について調べたことをまとめてみました。

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