男性の更年期障害で用いられる漢方について

男性の更年期障害で用いられる漢方について

漢方薬は中国生まれです。中国の考えからいくと、男性は8の倍数の年齢で体調の節目が訪れ、病気になりやすいと言われています。老化の具合は人それぞれ個人差がありますが、やはりある程度の年齢になると一律して昔のままの若々しい肉体と言うわけにはいきませんよね。40代くらいから徐々に体調の衰えを感じる男性は多く、体力だけではなく性機能や気力も同時に低下していくことは多いです。更年期障害もその一つ。強くそれらの症状があらわれているならば、男性でも更年期障害を疑わなければならないのです。男性の更年期障害は医薬品はもちろん、漢方薬での治療も効果的です。医薬品との併用、漢方のみで治療、男性更年期障害治療において漢方薬はこのんで使用されることが多いです副作用の心配がない漢方薬は、更年期障害をじんわり確実に回復へと導いてくれるでしょう。

男性更年期障害に効果的な漢方薬

男性の更年期障害に効果がある漢方薬は沢山あります。これが絶対、これだけが良い、と言うくくりがないので自分に合うものを見つけることが大切です。頭痛や動悸に良いと言われているのは「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」です。不眠症や精神不安定には「加味逍遙散(かみしょうようさん)」を用いることが多いです。これら漢方薬はそれにしか効果が出ないと言うわけではなく、ほてりやのぼせを改善したり、息切れや耳鳴りを改善する効能もうたわれています。まずは専門医に相談して飲んでみて、相性を見るのが一番と言えるでしょう。その他、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつかきゆ)」「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」などなど、男性更年期障害に用いられる漢方薬は挙げればきりがありません。医薬品には限りがありますが、漢方薬は調合方法や組み合わせなどで本当に幅広く使えます。男性更年期障害になっても、それだけの道があると思えれば精神的にも心強いですよね。

急に老けこんだときの漢方

男性更年期障害LOH症候群によく見られるのが、「突然元気がなくなった、急に老けこんだ」のパターン。病院で一般的な検査をしても何のわるいところもない、それならホルモン値を測り診断する必要があるでしょう。体も心も年老いたと感じるなら、「補腎剤(ほじんざい)」を使うことが多いです。「補腎剤」は生命エネルギーの動きを良くしてくれる漢方薬の総称です。中国式で言う、体の気の流れを良くする効能があるのです。補腎剤の場合漢方薬ですが、保険適応になることがあるので、費用を抑えたいなら「六味丸(ろくみがん)」「八味地黄丸(はちみじおうがん)「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」などがオススメです。

疲れが取れない時の漢方

寝ても疲れが取れず、翌日に持ち越す。休日ゆっくり体を休めても、全身けだるく肉体的元気が出ない。これはに確実に老化が表れているタイプではなく、肉体疲労が前面に出ているタイプの男性更年期障害です。同じ男性の更年期障害でも、症状は人それぞれ違うので漢方もまた同じと言うわけではなくなってきます。肉体疲労の回復を願うなら、「補気剤(ほきざい)」が処方されるでしょう。「補気剤(ほきざい)」は生命エネルギーと気の働きを強化する漢方の総称です。例えば代表的なのは「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」別名「医王湯(いおうとう)」で、疲れだけではなく消化器系にも良い漢方です。他、「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」などがよく処方されます。これら漢方は強い体が作れるので、持続的に飲んでいると男性更年期障害はもちろん夏バテしにくなったり、動きやすくなったり、体力と共に健やかな気持ちも取り戻せます。

精神的症状が出た時の漢方

男性更年期障害は、精神的な症状が出やすいのも特徴です。心の落ちこみ、集中力の低下、自殺願望など鬱病にもなりかねません。男性更年期障害と定年退職が重なる事も多く、生きる意味を見失いがちになってしまい病気悪化も促進されて、最悪のタイミングと言えます。男性更年期障害の精神的症状には「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」「抑肝散(よくかんさん)」「加味帰脾湯(かみきひとう)」「酸棗仁湯(さんそうにんとう)」などが処方されます。イライラ・くよくよ・爆破的怒り・不眠などあらゆる効能が期待できます。また男性更年期障害は性機能にも障害の出ることがあり、精神的な落ち込みに追い打ちをかけることとなります。男性更年期障害による性機能改善にも漢方薬は役立ちますので、医薬品に抵抗があるならまずは副作用の気にならない漢方からはどうでしょう?
何事も早期発見・早期治療が一番の賢い選択。「もしかしたら?」と感じたら、勇気を出して専門医に診てもらいましょう。

 

精神的なストレスは男性ホルモン減少を促進してしまうので、出来る限りストレスの少ない環境で無理をしないようにする、ストレス発散方法を見つける、などの努力も必要です。食生活の乱れや寝不足も肉体的ストレスとなりますので、規則正しい生活を心がけましょう。
漢方だけに頼らず、自分を見直すことも治療に繋がるのを忘れないようにしましょう。